古今武具事典 ver. 0.5
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【武器類・刀剣の部】

アロンダイト
ARONEDITE
長剣
イギリス 



カッツバルゲル
KATZBARGER
刀剣
ヨーロッパ
神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世によって編成されたランツクネヒトが使ったショートソード。やや幅広の両刃で、全長は70cm程度。特徴的なのはS字あるいは8の字を描く鍔と、魚の鰭状の形をした柄頭である。
語源はランツクネヒトが猫(KATZ)の皮(BARGEN=皮を剥ぐ)を鞘にしていたためとも、取っ組み合いの喧嘩(KATZBARGEN)をする際に用いたためとも言われる。

カットラス
CUTLASS(ES)
刀剣
ヨーロッパ
主として船乗りたちに用いられたサーベルの一種。狭い船上でも用いやすいように50〜60cmと短めに、そして撫で斬りできるように反りがある。語源はラテン語のクルテル(CULTER=ナイフ)が変化したフランス語のクテラス(CUTELAS)。
打ち合うだけの強度を保持するために身幅は広い。また、ロープを切断するなどの日常の用にも使われた。

環頭太刀
かんとうのたち
刀剣
日本
日本の古墳時代に使われた刀剣。反りの無い両刃で鍔は無く、柄頭に装飾された輪があしらわれている。別名、高麗刀(こまのたち)。

コリシュマルド
COLICHEMARDE(S)
刀剣
フランス
オットー・ヴィルヘルム・フォン・ケーニッヒスマルク公爵が考案した刺突用の刀剣。全長は70〜100cm。先端がタックのような針状になっている。コリシュマルドの名は、考案者ケーニッヒスマルクのフランス語読みである。

ショートソード
SHORT SWORD(S)
刀剣
ヨーロッパ
 本邦に於いては「短剣」と訳される全長70〜80cm程度の両刃剣。ロングソードが馬上で用いやすいように工夫されているのに対して、歩兵が集団戦で使用できるように、短く作られた。
 ロングソード同様、握りは片手分しかなく、真っ直ぐな剣身の両側に刃、先端は突き刺せるように鋭い。

シンクレアー・サーベル
SINCLAIR SABRE(S)
刀剣
ヨーロッパ、スコットランド

 スコットランド軍の傭兵隊長の名に由来するブロードソード。籠状の護拳を持つ。

スキアヴォーナ


スキアヴォーナ
SCHIAVONA
刀剣
ヨーロッパ、イタリア

 ヴェネツィア元首の親衛隊を務めた、スラヴ人たちが用いたブロードソード。拳を護る為に籠状の覆いが取り付けられている。名前の由来は「スラヴの(SLAVONIC)」である。

>シンクレアー・サーベル


タック
TUCK(S), MALE PIASSING SWORD(S), PANZERSTECHER
刀剣
ヨーロッパ
メイル・ピアシング・ソードの一種。厚い鋼鉄の鎧を貫くために針状の刀身をしている。全長は90〜120cmだが、ポーランドでは150cm前後のものが知られている。エストックの名で呼ばれることもある。

>コリシュマルド


ハンガー
HANGER(S)
刀剣
ヨーロッパ
軍事用の用途よりも、狩猟に用いられたり、下草を払う目的等で用いられた刀剣。全長は50〜70cm。サーベルに似た形状をしており、真っ直ぐな刀身は片刃で、切っ先から刀身の1/3程までが両刃になっている。打ち切るのに適しているが、両刃の先端で突き刺すこともできた。ハンガー(HANGER)の名称はアラブの短刀クファンジャル(KHANJAR)に由来するとされる。

ハンティング・ソード
HANTING SWORD(S), SAUSCHWERTER
刀剣
ヨーロッパ
狩猟に用いられた刀剣で、先端は槍の穂先に似た形状で突くことしかできない。馬上から槍のように突き刺して使う。全長90〜100cmと長大で、時として獲物から抜けなくなるため、先端部分のみ取り外せるようになったものもある。別名ボアー・スピアー・ソード。

ブロードソード
BROAD SWORD(S)
刀剣
ヨーロッパ
 直訳すれば「幅広の剣」。本邦でもかつては長大な剣のイメージで受け入れられていたが、実際は然程幅広ではない。この刀剣が用いられた当時はレイピアのような細身の剣が主流であったため、相対的に「幅広」と呼ばれたのだ。であるので、カッツバルゲル、スキアヴォーナ、レイテルパラッシュ、ワルーンソード等、様々な刀剣がブロードソードに分類できる。日本では「段平(だんびら)」の名でも知られる。

ロングソード
LONG SWORD(S)
刀剣
ヨーロッパ
 本邦に於いては「長剣」と訳される全長80〜95cm程度の両刃剣。一般にイメージされる「剣」といえば此れであろう。馬上で騎士たちが用いやすい長さであり、故に「ナイトソード」とも称される。
 握りは片手分しかなく、真っ直ぐな剣身の両側に刃、先端は突き刺せるように鋭い。

ワルーンソード
WALLOON SWORD(S)

ヨーロッパ、ベルギー
 ベルギーに居住したワルーン人が用いたブロードソードの一種。全長60〜70cm、刀身は50〜60cm。特徴的なハート型の鍔を持つ。鍔からは柄頭に向けて護拳が伸びている。

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